不登校, 家族

金丸家の軌跡②〜夫の自己探求〜

前回の記事↓
金丸家の軌跡①〜人生の転換期〜

義父の家での生活もみんなで模索しながら少しずつ軌道に乗って行った。
、、、いや、多分そうだったと思うが正直なところよく覚えていない。

農園を継いだ夫ではあったが、農家というのはつまり自営業だ。
会社勤めと違い勤務時間が決まってるわけでも役職があるわけでもない。
その日になんの作業をするのか、どんな手順でするのか、どこまでやるのか全部自分で決めなくてはならない。

何がわからないかわからないところからのスタートだった夫は地元の先輩を頼った。
一度時間を作ってもらい、この先いろいろと教えていただけたらありがたい旨を話したと思う。

それからは見よう見まねでの農作業がはじまった。
今パッと思い浮かぶ困ったことといえば、とても器用な義父が農機具でもなんでも自分で使いやすいようにだったり修理だったりして使っていたものたちが夫の手に負えないことだった。
とはいえ、そこは血は争えないということなのか、夫は苦戦しながらもなんとか動かしたり徐々に使いこなしていった。

私もそれまでは幼子たちを面倒見ながら片手間で手伝ってきた農園仕事を自分が夫とともに引き継いでやっていくんだという覚悟、、、、、はたぶん全然できてなかったと思うが、それなりに一生懸命やっていたと思う。
楽しいとか嬉しいと感じた当時の記憶は残念ながらない。
辛かった、嫌だったという記憶の方が鮮明に蘇ってくる。

でもその頃は子どもたちはまだ長女は小4〜5、次女は小2〜3、長男は年少〜年中、次男は1〜2歳とかだったからまだまだわちゃわちゃと忙しかったはず。そうなると私が畑仕事に入るのはもう少し後だったかもしれない、、、。

農園を継いで1年ほど経った頃だろうか、どうもテンションの上がらない夫はどうやら自分は畑仕事向いてないかも、、、という壁にぶち当たる。
農作業は1人で黙々とする作業がわりと多い。
そういうのが好きな人にはもってこいの仕事なのだろうが、人が好きで何かを仕掛けたり誰かと誰かを繋げたりみたいなことが大好きな夫にとっては苦行でしかない、、、ということはもちろん当時は知る由もなく、また仕事を辞めてまで継いだ農園ゆえに後戻りもできない、そしてみんながやっていることができない、辛く感じる自分を夫は責めた。

この頃夫は在職中から読んでいた今や私たち夫婦のメンターである立花岳志さんのブログで自己啓発系のワークショップが開催されるのを知り私に「行きたいワークショップがあるんだけど、、、」と相談を持ちかけた。立花岳志さんプロフィール

それまでの私たち夫婦は全くそういったセミナーであるとか講座、ワークショップなとどいうものとは無縁の世界で生きてきた。
私に至っては、「ワークショップって何!?」という次元。

初めてそんなことを言い出した夫が言いにくそうに打ち明けたそのワークショップ人生を劇的に変える!超実践2daysワークショップ」の驚愕のお値段はなんと10万円。
絶句したのは言うまでもない。

でも夫は真剣だった。
今の自分に必要だと言った。

私はしばらく考えたが「行きたいなら行っておいで」と答えた。

果たして当時の私にとっては不可解極まりないそのワークショップから帰った夫は少しずつ行動が変わっていった。

もともと新しいもの好き、ガジェット好きの夫は私から見るとどう考えても必要ないものなんかでも新しいものが出たら買ってはニヤニヤするような人だった。たちさん(立花岳志さん)のブログももともとはiPadの使い方を検索していてたどり着いたというご縁。

たちさんの教え通りまず習慣化を取り入れた。
早起きして筋トレを始めた。1日の流れをスケジューリングして、Facebookの毎日の投稿を始めた。

だが毎回の食事をアップしていたことから買い物などで知り合いと会うと「ゆっこちゃんご飯頑張ってるね〜!」とか言われるし。投稿はもちろん子どもの受診とかホームセンターとかどこでもチェックインするものだから「この間どこどこに行ってたね〜」なんて言われることも。

私は不愉快極まりなかった。
なぜ赤の他人が私たち家族の食事や行動を知っているんだ。それが不愉快だっただけでなく、それを全世界に向けて発信することの意味も全くわからなかった。

Facebookで仲間の投稿を楽しみに見たり絡むのが楽しくなった夫は毎日暇さえあればスマホを見ているようになった。
私は内心怒り狂っていた。
その小さな画面の向こうにいる他人と、今目の前にいる家族とどっちが大事なの!!
なんなんだ!あのワークショップは!!

私は夫を監視するためにFacebookアカウントをとった。

そんな感じだったから、私は長いこと夫のワークショップ仲間を完全に敵視していた。
今となっては、夫がたちさんを見つけたこと、そして思い切ってそのワークショップに参加したことからすべてがはじまっていたことがわかるし、私自身もたちさんのセミナーに出向くようになり夫のお仲間たちとも繋がり本当に支えられて今日まで来てるので、どんなに感謝しても足りないくらいだ。

暗中模索の夫婦の旅はまだ続く、、、。