子ども4人不登校からの学び

ナオアキユキコ夫婦の再生の物語②

ある夜、頭がガンガンするまま眠りについて

夜中一度目が覚めた時も痛くて、

朝アラームが鳴っても何もしたくなくて布団から出れずにいて、

でも長女を送り出すことだけはしなくちゃと起きて。

 

でも動き出せずにボサボサ頭、パジャマのままキッチンに立っていたら夫が何かしようか?と声をかけてくれた。

 

例えば3日間、朝のいろいろを一緒にやってはもらえないかとお願いしてみた。

 

夫は嫌なんて言わない。

 

とりあえず長女を送り出した後テーブルで少し話をした。またボロボロに泣いてしまった。

 

幸せになりたいってことは、今幸せじゃないってことだね?

と聞かれ、そうじゃない、もっと幸せな形があるはずだからそれを見つけたいんだと説明した。

泣きすぎて顔はひどいし身支度も何もできていないので、長男を送ってもらった。最初は嫌がっていた長男も元気に出かけてくれ安心した。えらいな〜と思った。

よく考えると前の晩、私たちより後に布団に入った夫に『頭どぉ?』と聞かれ

『痛い』と答えたらずっと首とか揉んでくれた。

 

明け方も夫が先に起きる前同じように揉んでくれながら、

『ゆうべも眠るまで揉んでたよ。いつだってありがとうって言うまで揉んでるよ。すごいね、幸せだね。』
と冗談まじりに言っていた。

 

私が背中とか肩とかしんどいときに『少しお願い』と言うと、どんなときでも『いいよ』と即答して私が『もういい、ありがとう』って言うまで揉んでくれる。それも不思議だった。
逆に夫に頼まれたら私は素直に揉んであげることができないからだ。

たぶん、私ばかりがいろいろ全部やってるのに、よく頼めるよねっていう気持ちがあるんだと思う。

 

でも夫の場合、揉んであげてもすぐ『あーありがと、楽になったわ〜』と言う。
夫の肩はいつも硬くて私としては全然楽にしてあげてる実感はないのだが。

『夫はどこにも行かない』ってわかって安心できて、さみしさも消えていったはずなのに、どうしてまたこうなっちゃったんだろう??

 

私がやること全部わかっててほしいとか、ただのワガママじゃないのか。

 

嫌いな料理をやってる。夫が把握してないゴミ捨てだって知らない間にやってる。
学校行事や提出物、子どもたちの衣類や持ち物、たくさんのことを私が仕切ってるんだよみたいなことをわからせたい感じだ。

 

そういえば、その日の朝話をした時、夫も畑のことをもっと把握してもらいたいと言っていた。
お互いがお互いにもっと把握してもらいたいと思ってるみたいだ。

 

 

私は、自分のできてるところを見ていなかった。

むしろ、できてないダメな自分でいっぱいだった。

だから夫のダメなところに目をつけて責めていた。

 

夫のダメなところを責める自分をまた責める。

まさに負のループだった。

つづき↓
ナオアキユキコ夫婦の再生の物語③

Share

勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。