子ども4人不登校からの学び

次女さんの16歳のお誕生日によせて。

〜次女さんのお誕生日の前日に書いたものを仕上げました〜

さくらんぼが始まり 怒涛の2週間とちょっとが終わりを告げようとしている。

明日は次女さんの16回目のお誕生日。

さくらんぼの忙しい6月に生まれた彼女のお誕生日は、たいした準備もできないまま迎え、十分にお祝いしてあげられなかった、、、と悔やみながら毎年終わっていく。

2004年6月18日の午前2時何分だったかに産声をあげた彼女。
長女の時に最後の最後で無痛分娩に切り替え、ずっと胸を張って「お産をした」と言えなかった私は何としても今回は麻酔なしで産み落とさなければならなかった。それが自分に課せられたミッションだった。

夫は2人目ということもあり、私の病室で仮眠を取っていた。
深夜ということもあり、個人病院の夜勤の看護師さんは1人。
他の入院患者さんたちの面倒も見ながら分娩室の私の様子も見に来てくれたりと大変だったことだろう。

私は押し寄せる陣痛に1人耐えていた。
長女の時は完全にパニックになっていたが、今回は終始冷静さを失わず痛みの波が来るたびに毎晩眠りにつくときに聴いていたCDのとおり、息を吐くことに集中していた。

先生はというと、病院に隣接しているご自宅で仮眠をとりつつ待機してくれていた。
先生を呼ぶのはギリギリにしようという看護師さんの計らいか、私はギリギリまで看護師さんと2人だった。

急にお産が進んだのかよくわからないけど、看護師さんが慌てて病室で仮眠をとっていた夫を叩き起こしに行った。
寝ぼけ眼で分娩室に入ってきた夫に、そこにある電話の内線で先生を呼んでという無茶ぶり笑。

そして私には「絶対にいきまないで!!」という過酷な無茶ぶり(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

程なく登場した先生も眠そう。
後から見たその時の夫撮影のビデオにはかなり長いこと明後日の方向が撮影されていた。

先生が来てから本当に数分だっただろう。
私は「赤ちゃんの頭が出てくるって、こんなに強烈なことなのかー!!!!!」という思いとともに最後の痛みを経験しめでたく自力で次女さんを産み落とした。(自力といっても先生や看護師さんに助けられてね^^;)

達成感、安堵感、満足感、いろんなものが半端なかった。

ただ、最後の最後に「もういきまなくていいよ。」と言われた言葉に、
「いや、無理でしょ。もう全部出しちゃいたいーー!!!」と反抗していきみ続けた結果、
ちょっと生々しいけど先生に血しぶきがかかっちゃって(~_~;)
「ダメだよ〜、いうこと聞かなきゃ〜」って先生が不機嫌に言ったのが生まれた第一声だった笑。

生まれて1時間は念のため分娩室で過ごすわけだけど、夫は部屋に戻っていたから、私は分娩台のすぐ横の新生児のケース(?)に寝かされた次女さんと2人きりだった。
少し前の緊張感漂う空気から一変、静けさを取り戻した分娩室で私の横でこの世界に出てきたばかりの天使をずっと見ていた。
この胸に抱いてあげたくて、でも次女さんの入れられてるケースは分娩台より少し低くて。
看護師さん来ないかなと思ったかは忘れたけど、私は右手を伸ばし小さな我が子を自分の胸に引き寄せた。

あとで様子を見にきた看護師さんが「これ自分でやったの!?」ってびっくりしてたっけ。

肌と肌を触れ合って、その小さな命を体全部で感じる。
こんなに幸せなことがあっていいのか。

そんな思いを胸にめいいっぱい感じながらゆっくりと時間が過ぎていった。

長女と次女を生んだ産院は本当に良い産院で、おじいちゃん先生は時として厳しくもあったけど愛とユーモアのある先生だった。

「赤ちゃんはお弁当箱を持って生まれてくるから、3日間は大丈夫。
出なくても出なくても吸わせ続けることで3日目くらいから母乳が出るようになる。」

新米ママの私は長女の時からその言葉をそのまま信じて吸わせ続けた。
先生の言うとおりだった。

わが家に舞い降りた2人の天使。
可愛くて可愛くて。

母親としてはいろいろと手探りで、後悔や反省の方が多い日々だったかもしれない。
でも今振り返るとできないなりに必死だったし、泣いたり笑ったりそんな日々が愛おしい。

わが家での不登校トップバッターである次女さんは、今も私にいろいろと投げかけてくれる。
(もちろん本人にそんなつもりは全くないけど笑)

16歳、大きくなったね。
自分という芯をしっかり持ってるあなた。
いろんな才能持ってるし、チャーミングだし、とっても魅力的なあなたが母さんの娘だなんてすごいな。
あなたと過ごせる毎日が幸せです。
いつも私の方が助けられてばかりだけど、必要ならばいつでも力になるしいつだって味方だし応援してる(^ ^)

あなたのおかげで母さんは、まだ来ぬ未来ではなく、目の前にある今を大切にする生き方を学びました。

大好きだよ。
かけがえのない本当に大切な存在です。
愛してるよ。
どんなあなたでも、それはずっと変わらない。

これからの人生もどうぞよろしくね(^-^)

愛しいもえちゃんへ♡

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。