『ゆっちゃんは優しくない!』
そう言われ
『もうなおくんのご機嫌取るの疲れた!』
そう言い返した。
私は精いっぱい優しくしてたつもり。
できるだけ温和に。
ダメな夫も受け入れようと。
それでも先回しにしてまた後悔するくらいならここだけ頑張ってもらおうと考えたり。
結局私は夫の機嫌を損ねないように振る舞っていた。
いや、すでに斜めになってるご機嫌が更に横倒しにならないようにと努めていたのかもしれない。
昨夜、夫は夕飯を済ませると
『今日はもう寝るから』
と、さっさと2階に上がってしまった。
『勝手でいいよね、洗い物の心配もせずさっさと寝ちゃえばそれでいいんだから。』
そう、私は優しくない。
いつだって自分のことは棚に上げて夫に求めてばかり。
それなのに、
いつだって夫は私に優しい。
私が体がしんどいと言えば、即マッサージをしてくれる。しかも長時間。
ご飯めんどくさいと言えば
『いいじゃん買ってくれば』と言う。
私は夫がしんどいしんどいと言っててもマッサージをしてあげない。
頼まれたらする。
これは本当に自分でも冷たいな〜と、前々から思ってるんだけど。
夫がゴロゴロしてるとズルいと思うし、
頼めばやってくれることを、言われなくても率先してやってほしいと思ってしまう。
今朝起きて
『おはよう』と言葉を交わし
朝一番で畑に行くことになってたけど、何か少しでもお腹に入れようと急いでおにぎりを握った。
お皿に並べたおにぎりを無造作にテーブルに置いておくと
『おにぎり握ってくれたんだね。』
、、、、、なにそれ。
勇気付けじゃん、、、(−_−;)
昨日のことを引きずっていつまでも怖い顔されるのも嫌だけど、
真逆をやられるのも少しうろたえる。
支度をして、軽トラに荷物を積んで、畑へ。
その際にもちょいちょい優しい感じを出してきて私としては調子が狂う。
桃の畑に反射シートを敷き詰める作業は、私にとってはなかなかハードな作業で。
今朝は雨がパラパラ降ってきてしまったり止んだと思ったら風が吹いたり日が照ったりまた曇ったり、、、。
顔も体も汗だく。
水筒の麦茶を交替で飲みながらまた夫が優しさを出してくる。
『優しくしないで、、、。』
1人でボソッと言ってみた。
『え、、??』
と聞く夫に
『なんで優しくするの。』
とふてくされ気味に。
そしたら
『昨日いろいろ味わい尽くしたからもういいの。』
だってさ。
グジグジグジグジいつまでもしてる
ちょーカッコ悪い時もあれば、
こうやってスパッと切り替えちゃうところもあって、
夫が宇宙規模の愛を持った人だってことはもうわかってるんだけど、
やっぱりビックリするよね。
優しくないと言われた昨晩、
洗濯カゴに山盛りのあなたの洗濯物をキレイに畳んで片付けました。
それが昨日の私にできる優しさな気がしたから。
それをあなたは気づいていない。
いつもそれがとってもさみしいんだけど、
お互いの『優しいと感じるポイント』が
全然違うんだろうなということには薄々気づきはじめたよ。
だから、あなたの優しいと感じるポイントにフィットする優しさを持てるようになれたらいいな。