子ども4人不登校からの学び

自分で選択していく人になってほしいから、そんな姿を見せていこう。 

居場所作りをはじめて最初の頃は、わが家の子どもたちもその場に参加していた。

今では末っ子が出入りするくらいで上の3人は家にいる。
(長女は帰省中でも特に参加せず家にいる)

最初はみんな「お父さん、お母さんが何かやってるし、みんなも行こうって言ってるし、言った方がいいのかな、、、。」

そんな感じでその場にいてくれたのかもしれないと今は思う。

そのうちだんだん行かなくなっていった。
上の2人は比較的自分たちの判断で参加しないことを選んでいたが、長男は私に途中で「家に戻っていい?」と聞くようになった。


私はいつでも「好きにしていい」と言っていた。

次第に最初から「行かなくてもいい?」と聞くようになり、最後には「俺は行かない。」と言うようになった。

私はそれが嬉しかった。

たったそれだけのことではあるけれど、長男が自分の気持ちを感じてそれを伝えてくれるようになったと思った。

今日も些細ではあるけどそんなことを感じた出来事があった。

わが家で飼っている外犬が毎日14時頃になると、そろそろどうですかと散歩の催促をする。
いつも次女がそれに対応してくれているのだが、弟2人に向かって
「一緒に行く人〜」と声をかけた。
反応なしなのを見て私は

「少し外の空気を吸ってきたら??」とごく普通に言ってみた。

すると弟2人は、そうだね〜と言うように立ち上がり外に出て行った。

3人の去った部屋で思い出す。

学校に行かなくなり、それまで自分がやってきたことがただの自分の中で作られた勝手な価値観や考えの押しつけでしかなかったと思い、母親としてすっかり自信をなくした私は、こんなことさえ言えなくなっていた時期があった。

かけることばを厳選していた。

正直に言うと今もそういうところがあるかもしれない。

傷つけたくないとか、コントロールしたくない思いがすぐに先にたってしまう。

今日の「少し外の空気を吸ってきたら?」も、もしかしたら余計なお世話なのかもしれない。

それでもそのことばをかけることができるのは、子どもたちが今は
行きたくない場合は
「行かない」とか
「行きたくない」とか
「大きなお世話だよ」とか

ちゃんと自分の気持ちで言ってくれると思えるから。

親が言うからとか、
親が喜ぶからとかじゃなく、
日々の生活の中の小さなことも選んでいってくれたらと願う。

そしてそうなってほしいからには、そういう姿を見せていかなきゃね!
、、、と肝に銘ずる。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。