高校2年生から短大の卒業間近までお付き合いしてた方がいた。
短大の2年間は遠距離だった。
ちょうど私の就職先の近くに住んでいたので、卒業してこれからはたくさん一緒の時間が過ごせるはずだったのにお別れした。
就職先の同系列の職場での研修期間に夫と出会ってお付き合いすることになったからだ。
夫は私をいろんな場所に連れていってくれ、私のことを知ろうとしてくれ、笑わせてくれた。
そう、私を笑わせてくれたのだ。
『下ばかり向いて歩いてないで、目線を上げてごらん』と、下を向いて歩いていたことに気づいてさえいない私にそう言ってくれた。
幸せだった。
愛されるってこういうことかと。
自分が必要とされることがこんなに嬉しいことかと。
夫はどんな私も受け入れてくれた。
ずっとそのまま、甘ったれの自分でいれば良かった。
『さみしい病』や、
『ちゃんと病』、
『どうにかしなきゃ病』は
子育てが始まってから悪化していった。