子ども4人不登校からの学び

ナオアキユキコ夫婦の再生の物語④

『バカか!』

夫が私をバカ呼ばわりしたのはそのときが最初で最後だった。

事の発端がなんだったかは今となっては思い出せないけど、

たぶん『夫が自分ばっかり勝手してる』という認識だった私がたまらず切れたんだろうと推測される。

私は大声で何か言って責め立てたと思う。

夫はそんな姿を子どもたちに見せたくないと、私を連れて2階へ上がろうと私の腕を掴んで
『ちょっとこぉ!』←甲州弁かな??

私はすでに頭に血がのぼっていたから
『離して! 触らないで!!』

と、腕を振りほどこうと抵抗した。

私はパンチを繰り広げ蹴りまで入れた。

そこで出た『バカか!』だった。

夫は収集つかないと思ったのか玄関を出て行った。

『逃げるの!?ズルイよ!!!』
泣き叫ぶ私の声。

ギャン泣きの子どもら、、、、、(ーー;)

途中から『どうしたの』と駆けつけた義母が『苦労かけるね、、、』と背中をさすってくれた。

一度部屋に戻ったものの怒りがおさまらず出て行こうとする私を長女が『お母さん、もうやめて。』と泣いて止めた。

どうにか気持ちを落ち着け子どもたちに謝る。

その日夫は帰ってこなかった。

初めての家出だ。

勝手に出て行って責めたい気持ちと、
どこでどうしてるのか心配な気持ち。

翌日子どもたちと公園に出かけた先で夫と合流した。

お互いバツが悪そうだが、遊んでいる4人の子どもたちを見守りながら少しずつ話ができて。

思えば4番目の次男が生まれてまもなく東日本大地震が起きて、義父が倒れ、夫が勤めを辞めて農園を継いだ頃はわが家にとってはこれまでの生き方とはガラリと大きく変わる転換期だった。

あれからもうすぐ8年。

その中で子どもたちも不登校になって、

いろんな思いが蘇るけど、今が一番幸せだ。

自分の足でしっかり立つことを覚えた今が一番

幸せだ。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。