もうかなり前から私は、大丈夫じゃないのに大丈夫としか言えない自分に気づいていた。
継続して受けている大塚彩子さんの個人セッションの中であるとき、この2つのことを言ってみてくださいと言われた。
『私は大丈夫。』
『私は大丈夫じゃない。』
面白いのは、心の中で言うのと声に出して言うのでは感じ方が違うことだ。
どんな感じがするか聞かれ、『私は大丈夫じゃない。』と言っていたい、そうでいたい自分に気づくことができた。
そのときに、何年か前に夫から言われた言葉が蘇った。
『もう何も心配していない。』
夫としたら、子どもが増えるごとに強くなっていった私に対して良い意味で心配していないという意味だったが、当の私にとっては大激怒な事件だった。
私にとっては
『心配してもらうこと。』
『気にかけてもらうこと。』が何よりの『愛』の形だったからだ。
けれどそれは歪んだ愛の形だということを知った。
今は『私は大丈夫。』と言える自分がいる。
それは、大丈夫じゃないときには大丈夫じゃないと言えるということ。
それは、辛いときに頼ることができるということ。
それは、どんな私も私だと思えるということ。
自分にそう思えるようになったことで、家族をまるごと愛せるようになった自分がいた。
そうなりたいと切望していた自分になれていたのだ。