子ども4人不登校からの学び

40歳 ユキコの大冒険 完結編。

前回まで↓
あっという間の3日間を追え来た時と同じように送迎バスに乗り駅へ向かう。
今回のワークショップに居合わせた参加者は集まるべくして集まったメンバーなんだろう。
もう2度と会うことのない人もいるかもしれない。
でも、この先また何か行き詰まった時には今回のメンバーがそっと背中を押してくれるような心強さを感じながら、なんとも清々しい気持ちでホテルを後にした。
 
 
 
長岡駅から東京への新幹線も予約済みだったが、それより1本早い新幹線に乗れそうだと、同じく東京まで帰る他の参加者の方たちと一緒に乗り込んだ。
 
6人の席でいろいろ話しながらだったのであっという間に着いてしまった。
 
乗ってきた車両が自由席だったので、もしかしたら指定席の分の料金を払い戻せるんじゃないかと考えた私は窓口へ行ってみた。
 
切符の内容を確認した係の方は
『お客さん・・・これは払い戻すどころかお支払いいただかなきゃならないですよ。』
と言った。
 
『なに!?』
 
私が持っていた切符は早く予約したことでお得に乗れるもので、その時間のその新幹線にしか乗れないものだったのだ!
 
なんということだ。
しかしわかっていなかったのだから仕方ない。支払うしかない(T_T)
そう思っていたら、なにやら奥の人と話して戻ってきた係の方は
『もう乗ってきちゃってるし、今回に限りですよ。』
と見逃してくれることに。
 
一気に落ち込んだ気持ちが一気に上がる瞬間だった。
 
 
その後のことはよく覚えていない。
駅まで迎えにきてくれた家族と久しぶりの再会を果たし、私は言葉に表しようのない気持ちを感じていた。
 
子どもたちの顔を見て、体に触れて感じたのは、
『目に入れても痛くない』
そんな言葉じゃない。
溢れ出る愛おしさでたまらなかった。
 
 
『子どもを置いて出かけてもいい。』
翌日以降も更にそんな気持ちを実感していた。
 
なぜなら、離れることで私だけではなく子どもたちもそれぞれに何かを感じたり考えたりすることができるからだ。
 
片時も離れずにいたら経験することのできない感情や自分の身の回りのこと。自分以外の家族のことも違う見方や関わり方ができるということもあるだろう。
 
 
今まで子どもを置いて出かけるとか、好きな事をしている人に『間違ってる』という考えがあった。
そんな考えが間違いだったと知ることができた。
これは娘の不登校で散々悩み、自分と向き合い、どうにかしたい!新しい自分になりたい!そんな気持ちが高まったことで勇気を出して家を離れ、そして初めてわかったことだ。
 
 
初めての冒険がそれまでの生活からかけ離れすぎた大冒険だったおかげで、
もう何処へでも行けるんじゃないかと自信を持つことができた。
 
 
それ以来時々東京に出てはセミナーに参加したり友だちに会ったりするようになった。
 
その話はまたの機会に・・・。
 
お付き合いいただきありがとうございました。
 

Share

勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。