忘れもしない今から約2年前の
6月8日、5年生になり生活も落ち着いてきたかと思われた矢先、不登校になった次女。
この4月から中学生になった彼女は、1週間他の子たちと同様に学校に通っている。
普通に小学校から中学校に上がる子たちにとっても『新しい教科』『先生』『友だち』『部活』といった新しい環境への緊張や不安はかなりあるだろう。
それを思うと2年間そういった環境から離れていた彼女のそれは計り知れないものだと思う。
小学校の卒業が近づく頃、彼女は『中学校に行く』と言い出した。
それでも本当に行けるのか、日を追うごとに不安な様子もあった。
見学に行ったり、スカールカウンセラーに勧められて提案したフリースクールにも行かなかった彼女が中学校に行くことを決めた最大の理由は『友だちに会えるから』だ。
次女はもともと友だちと遊ぶことは大好きだ。
入学式の前日、特別に中学校に行かせてもらい校舎の様子を見て、担任の先生に会い、少し話をさせてもらった。
私たち夫婦は
『不登校でも困っていない』こと、
『勉強は他の子たちと同じように進まなくてもかまわない』ということ、
『時に休んだりしながら無理なく来れる形で来させてもらいたい』
『何よりも友だちと過ごすために来たい』
ということを話した。
学校側にとっては厄介な生徒になるかもしれないが、娘の気持ちを尊重してあげたい旨を聞いていただいた。
入学式には時間通り行ったが体育館に行く決断はできず校舎内で待たせてもらうことに。
式が終わり他の生徒が教室に向かう際合流させてもらった。
緊張の面持ちではあったが、久しぶりに教室で他の子たちと机を並べる様は感慨深いものがあった。
週が明けた月曜日の第1日目、夫婦ともに(いや、私だけか?)1日落ち着かずやっと迎えの時間。
充実感いっぱいの娘の表情を見て本当に嬉しかった。
最大の難関と思われた自己紹介もできたと、
自信を持ったような笑顔に心底『良かったな〜!』と思った。
嬉しかった。
それからの1週間、やはり家で過ごしてきた彼女にとっては朝が辛かったり、疲れもあったりで、しんどそうな姿もあったが一度も早退も欠席もなく通学した。
彼女は自分で決めたのだ。
学校に行かないことも、また行くことも。
どうにかして学校に戻そうとしていたときは何ひとつうまく行かなかった。
むしろ娘にとっては時々言われる言葉が苦痛でしかなかったかもしれない。
あるとき諦めた。
、、、というより学校が人生にどうしても必要というわけではないことがわかった。
中学校も別に行かなくてもいいかと思った。
『子どもにとって家は唯一の安全基地』とか
『子どもは自分で決められる。』
『子どもには一切何も言わなかった。』
今までアドバイスしてくれた方たちのそんな言葉の方が信じる価値があった。
なぜなら
そんな方たちのお子さんは、行かない期間を経て、今それぞれが自分で選んだ道に進んでいるからだ。
ひとつ心配なのは、次女はやるとなったら中途半端にはできないし、一度始めたらやめられない性格だということ。
無理しすぎるんじゃないか、しんどくなっても言えないんじゃないか、、、。
でも、どうなっても大丈夫だろう。
どうなったって死ぬようなことはないのだ。
またその時みんなで考えていけばいいだけだ。
私が1人で悩んでどうにかするものではないんだ。
それに次女は、今までの勉強の遅れやしんどさも気にならないほど、友だちと過ごす時間を満喫してるかもしれない。
妄想をいくら働かせても仕方のないことだ。
私の役目は、家が安全基地であるように夫と日々話しをして協力すること。
そしてやっぱり私は私で自分が喜ぶことをするしかないんだ。