先日家族でお出かけした帰りのサービスエリアで食事をした時のこと。
それぞれ好きなものを食べた。
食べ終わると、ご存知の通り食器を返却口に持っていくシステム。
普段なら家族の食器やお盆をまとめられるだけまとめて持っていってしまうところだが、それぞれ運んでもいいなと思った。
ラーメンを食べた長男にも運んでもらおうと、お盆を渡した。
体から離して持てばいいのだが、お盆を胸の辺りにつけてしまっているため体の揺れがダイレクトに伝わり波打つスープが今にも体にかかりそう。
『あっ!』
無意識に声が出てしまったが、そのまま見守る。
そろりそろりと慎重に進み、
ラーメン屋さんの返却口が近づくと店の女性が
『あ〜、大丈夫!?』と息子に声をかけたのと同時に『お母さん手伝ってあげればいいのに!』という実際には言ってもいない女性のセリフが私の頭にこだまする。
こらえて見守り、どうにか返却成功。
女性に『ありがとうね〜!』と声をかけられ息子も『ふぅ〜〜っ』と安心した様子。
『すごい!うまく運んだね!』
私の言葉に微笑む横顔は満足そうに見えた。