子ども4人不登校からの学び

風が強くて。

昨日の夕方から強く吹きはじめた風は今朝も音をたてて暴れている。

 

空は快晴。

綺麗な青がひろがっている。

 

昨日長女と用を足しに出かけ、帰りに立ち寄った100円ショップ。すぐに済むからと私は車で待った。

 

広い駐車場で櫛形山の方から吹き下ろす強い風に車は揺れた。

怖かった。

車ごとひっくり返るんじゃないか。

広い駐車場に止まっている車が次々と舞い上がって大惨事になるんじゃないか。

 

悪い方へ考える才能に秀でている私にはそこまで想像を膨らますのはたやすいことだった。

 

思えば私は地震でも雷でも異常なまでに恐怖を感じる。

 

長女がまだ5ヶ月とか6ヶ月とかの頃だったか、迎える夏に向けて義父と夫がエアコンを買いに電気屋へ行ってくれて、義母は出かけていて、家には私と長女だけで。

 

ひどい雷が鳴り出し、今にも落ちそう。

私は怖くて怖くて長女と押入れに隠れた。

お腹が空いて泣き出した長女に押入れの中で汗だくになりながら授乳し、それでも怖くて心臓はバクバクいっていた。

 

今となっては笑い話だ。

でも雷が怖いのは今も変わらない。

 

そんなとき必ず思い出すのは幼い頃雷を怖がった私に父が歌ってくれた『富士山』の歌。

 

当時の私にとって父はヒーローで、雷はもちろん台風や地震の時も父が『大丈夫』と言ってくれるだけで、家にいてくれるだけで絶対の安心感があった。

 

こんなことを思い出すと涙が出てきてしまう。

 

親孝行できてない。

 

でもその罪悪感を引きずって、私ばかりが明るく笑ってるなんてと、暗い部分を手放せずにいるよりは、きっとそれを振り切って満足のいく毎日を過ごす方が父も喜ぶはずと信じたい。

 

父も母も私の幸せを願っている。

それは間違いない。

 

それは親として今私や夫が抱いている想いと同じはずだから。

 

 

 

自然の脅威にさらされると父を思い出す、、、という話。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。