これまでの学びの中で、『自分を大切にする』ことがどれだけ重要かということはわかっていたつもりだった。
自分を大切にすることで家族やまわりの人も大切にできる。
それは私も生きづらさを感じていた時期から少しずつ転換してきたから体験済みだ。
でもこの本では、『え?それダメなの?それも自分を大切にしてないことになるの?』ということが書いてあってビックリした。
それは、
人間関係がうまくいかない相手の「良いところ探し」をしようとすることや、プラス思考を心がけること、
そして辛いことがあっても「この経験にも意味があるはず」と考えたり「相手は変えられない。自分が変わるしかない。」と努力することだ。
これらは全て私にも身に覚えがある。
しかも前向きな良い考えだと思っていた。
それほど嫌っていなかったり、こじれていない相手の場合ならそれで好転する場合もあるが、悩んでる時点で相手のことはもうかなり嫌ったり苦手意識を払拭できない相手であるから難しいとのこと。
ここまでのことが序章として書かれており、
その後「自分を大事にしていく」ことについて書かれている。
その中で「ラビング・プレゼンス」について書かれていた。
言葉は聞いたことがあるが意味は全く理解していなかった。
的確な日本語にするのは難しいようだが、あえて訳すなら「慈愛に満たされた存在」という感じとのこと。
カウンセリングの場でセラピストに望まれる佇まい、、、とでも言えばいいのだろうか。
心の在り方がとても重要だと言っている。
そのラビング・プレゼンスの状態を心がけようということ。
いい人間関係を築きたければ、まずは自分自身を「いい状態」にすること。 具体的には、自分が「心地よさ」を感じることから始める。
相手から目に見えない栄養を感じとり、自分に起きてくる「心地よさ」を味わう。
そうすると自分と相手の間に「いい循環」が起こり、自ずと「いい関係」が生まれていくとのこと。
ここで私は「相手から目に見えない栄養を感じとる」ってなになに?どんな感じ!?
と思ったのが正直なところ。
これまでに経験がないどころか聞いたこともない。
でも練習していけば少しずつできるようになるのだろう。
とにもかくにもこの本では自分を大切にすること、それは自分のどんな感情をも大切にすることなんだと私は理解した。
どんなときも自分のそのときの感情に気づくこと。
そして
『今悲しいんだね』
『今腹が立ってるんだね』
と小声でも口に出す習慣をつけること。
満員の通勤電車を降りたら『キツかった〜!』と口にしたり、ブルブルと身体を震わせるといったことも良いようだ。
なかなか日々の生活の中では忘れがちだが、いろんな感情に気づき口に出すことから始めてみよう。