不登校, 子どものこと

不登校経験者、長女16歳のインタビュー。

長女16歳は中学校2年生(当時13歳)の途中から学校に行かなくなった。

これまでのことをインタビューしたいと申し出ると快く受けてくれた。

長女が中学生になり、新しい環境にもやっと慣れてきた頃次女(当時11歳)が学校に行かなくなった。

私は最初長女には黙っていた。
学校に行くため家を出るのは次女より早いし帰ってくるのも遅かったから隠しておくのは難しくはなかった。

姉が休みはじめ1人で家を出るようになった当時小学校1年生の長男には黙っているように私が頼んだのかもしれない。
末っ子はまだ小さく、保育所に行っていたからわかっていなかったと思う。

次女が3日続けて休み、もしかしたら長くなるかもしれないという漠然とした不安を感じながらも、家族に起きていることを隠しておくのもなんだかおかしいような気がして長女に話した。

長女はとてもビックリしていた。
すぐさま「いじめ!?」と聞いてきたのには妹を思う気持ちを感じて心があたたかくなった。
長女は今当時を振り返ってみても、「学校に行かない」なんてことがあるんだ!と思いただただビックリしたと言っている。

長女は長女でそれなりに日々大変なことや嫌なことがありながらも中学校に入学してから新しい友だちも増え、そういう子たちと過ごすのはとても楽しそうに見えた。

だが部活がなんとなく気が重くなりだして休みがちになった。
、、、というのも、私自身が次女が行かなくなったことでいろいろと考え方が変わって「無理しなくていいんじゃない?」「嫌なら休んでもいいんじゃない?」という言葉を口にするようになっていたからだ。

それによって休む日が増えていくと、友だちは長女と距離をおくようになったという。
長女本人も友だちにどう思われているか、何か言われてるんじゃないかと疑心暗鬼になっていったようだ。

2年生になり部活もいよいよ行きづらくなり顧問の先生と話し合いの場を持たせてもらい、こちらは一時休部のつもりでいたが先生の計らいにより退部となった。
長女はその話し合いの場も怖くて怖くて仕方なかったようでずっと泣いていた。
退部することになり長女も驚いていたが、私も「え?退部できるの??」ととても驚いた。
中学生になると、学校にもよるだろうけど否応無く部活に参加することになる。
長女の在籍していた学校は決して部活数が多いとは言えない。
そんな限られた中で消去法で選んだような部活動に朝も放課後も取り組まなければいけないのは本当に理不尽だ。
もちろん大好きな部活に所属し活躍する子もたくさんいるだろうが、すべての子がそうというわけではない。

部活動から解放された長女は私の送迎でしばらくは順調に通ったが、授業で嫌な時間があり一日休んだ後、「もう無理」と長期的な休みに突入。(この辺りは私も娘も記憶が曖昧)

行かなくなりだして、家の電話が鳴るのは恐怖だったと言っている。
それでも当時の担任の先生は「学校に来い」的なことは一切言わず、来るたびに私と世間話をしては娘もそれを聞いて笑っていた。
若い先生で娘の好きなファッションや音楽の話が多かった。
毎週来てはそんな感じで話をして、毎回ちょっといいことを言って(笑)実はあの頃は私にとってもその先生と話すのがちょっとした息抜き的な時間になってたのかな、、、?なんて今振り返って思ったりした。

2年生の最後の頃、少し気が変わって保健室に1時間だけとか登校して3年生になった。

3年生も保健室に登校していたが、修学旅行に行くか行かないかで相当悩んで「行こうかな???」という気持ちになった矢先にちょっとした出来事があり娘は過呼吸に。
(初めてのことで夫もいなくてなかなかおさまらなかったため救急車を呼んでしまった。やっと救急車が到着して酸素マスクでもあてがってもらえると思いきや、何も処置をしてもらえずビックリ。聞くと過呼吸は吸いすぎてるから落ち着くのを待つしかないとのこと。必ずおさまるとわかっていれば呼ばなかっただろうが何せ初めてのことで、、、。)

過呼吸で苦しむ娘を見て「そんなに迷っていたのか、悩んでいたのか」と思うと私はまたそこまで気付いてやれなかった自分が嫌になり、「もういい、そんな思いするなら学校なんて行かなくていい!」そう言ったことを覚えている。

それからは娘も吹っ切れたようにすっぱりと迷いがなくなった。
進路希望先も2年生の最後には決まっていたからとても気は楽だったようだ。

卒業アルバムにも卒業式にも参加しなかったが、晴れて自由の身となった↓
不登校でも卒業。長女、中学校を卒業する。

不登校中のある時期、娘はライブ配信アプリで配信していた。
最初私は中学生でそんなことしていいのかな?とか少しばかり抵抗があったが、「せっかく学校に行ってないんだから、学校に行ってたらできないことやらなきゃもったいない」と考え直し全面的に応援した。
ファンもたくさんついて、アプリ内のイベントに参加して家族も一緒になって出演したり(笑)応援したりで盛り上がるなど楽しんでいた。
学校で距離を置いてきた友だちが人気者になった娘を発見してメッセージしてくることもあったようだ。

娘曰く「そんな簡単に行かなくなれるもんじゃない。」
つまり、行きたくなくても頑張って行ってる子にとっては「行かなくていいよ」という言葉はとても安心できる言葉でもあるが、そんな簡単なものじゃなくて不安もたくさんあっていっぱい考えてると思う。
「とにかく本人は自分のことだから親が思う以上にたくさんたくさん考えてる」とのことですよ!親御さん!

これはあくまでもわが家の話であって、ひとことに不登校といっても本当に一人一人の背景や状況は違う。
不登校にも賛否両論があると思う。
どんな環境に置かれようとも自分の心持ち次第で楽しくもつまらなくもなるとは思うが、学校のような支配的な場所では限度があるのではないだろうかと私は思う。
弱いのだろうか。
甘いのだろうか。
それは今もなお時折わからなくなる。

ただ、子どもの幸せを願って迷うというのは不登校であろうとなかろうと、どの親も同じなのだろうな、、、と思う。

長女が昨年新しいスタートを切った日のブログ↓
涙の入学式