子ども4人不登校からの学び

末っ子のネガティヴ感情の行方。

少し前に、家族内で流行っているオンラインゲーム「AMONG US」で末っ子がなかなか鬼になれずにとても気落ちしていた。
鬼だとすぐにバレる私は鬼になりたくないのだけどw、鬼になってみんなを騙すからこそ面白いゲームだから何度やっても鬼になれないことでしょんぼりしてしまった。
家族でオンラインゲーム。

何かあるといつもそうするようにコタツの中にほとんど体を入れてしまってシクシク泣いている。

変に声をかけても余計イラつかせる雰囲気のときはそうっとしておく。それでも無視してるわけではなくときどき「寝ちゃった??」「コタツ暑いから大丈夫??」みたいなちょっとした声かけはする。

不貞腐れてはいても、そんな私の声かけに彼がちょっとホッとしてるようにも見えるのは気のせいだろうか。

何度目かの声かけで「お母さんお風呂入るけど一緒にどぉ??」手をつなぐとわりと素直にコタツから出てきた。

お風呂の間も泣きはらした顔で終始暗い顔でいた。

その後布団に入ると「俺はいない方がいい。死んだ方がいいの?」なんてことを言ってくる。

〇〇はそう思うの?と聞くと、「だって、、、」とこれまでに彼がしてしまった「やってはいけないことだった」ことや「やらない方が良かったこと」を3つくらい話してくれた。

その3つは私や家族も把握していて、まあ具体的に言ってしまうと一つはBB弾を使うショットガンでテレビ画面を撃って線を入れてしまったこと。
(少しずつ撃った箇所の丸と線が広がってきて、ゲーム専用のテレビだから結構見にくくて多分みんなストレス)

もう一つは車のシートベルトを非常用カッターがどのくらい切れるか試して切り込みが入ってしまったこと。(車検のときにこれでは通らないから交換しなければならないと言われている。多分まぁまぁのお値段)

そんな感じで自分がやらかしちゃったことを並べて、自分なんていない方がいいと言っていた。

私はいつも通り、「そっか、〇〇はそう思うんだね」と前置きしてから「でもね、、、」と続けた。

「〇〇が今話してくれたことはどれも、〇〇がわざとやったことではないと思うんだよね。好奇心ていう言葉わかる?」

「ちょっとわからない」

「好奇心てさ、いろいろ詳しく知りたい気持ちみたいなことだと思うんだけど、例えばこれをこんなふうにしたらどうなるかなぁ?っ思うこととか。
〇〇の好奇心はお母さん素晴らしいと思っててさ、それを実際にやってみるっていう行動力も素晴らしいと思ってる。
前にも言ったけど、お母さんは『失敗』はなくて『経験』だと思ってるのね。

それでね、大事なのはその後だと思うの。その後どうするか。
あまり良くない結果になったことをわざわざ何度も繰り返すのはどうかと思うけど、たぶん〇〇はこの先同じことはやらないと思うんだ。

お母さん〇〇がとっても大切でいなくなると困るんだ。だからいない方がいいなんて言わないでね?」

息子は鼻をすすりながら「ありがとう」と小さく答えた。

ちょっと私にしては、押し付けっぽい言い回しも混ざりつつなんだけど、そんなことを伝えた。

その翌朝、先に起きていた私は彼がどんな様子で起きてくるかなと思っていた。まだ昨日のことを引きずってテンション低く起きてくるかな、、、と。

ところがその予想に反して、とっても元気に清々しく起きてきた息子。

明るくおはようを言い、いつも以上に元気そうに見える彼に私は次女と目を合わせた。「何あの昨日のことが嘘みたいな感じ、、、。」

私の言葉に次女は「ネガティヴな感情を全部流したからじゃない?
知らんけど。」と言った。

その後も私のところに来て台所を覗いたり、急にみんなで行くことになった電気屋さんでも父親とふざけ合い終始楽しそうにしてたり
お昼の支度を張り切って一緒にしてくれたり。

彼のそんな姿に考えさせられる。
私はネガティヴなものをいつまでも引きずってしまって、そんな自分にいつもダメ出しをしている。

ネガティヴな感情との付き合い方にも色々あるだろう。
息子の場合は嫌なことがあって泣くとき、イラつきがおさまらないときは徹底的にそこに浸りきっている。
味わい尽くすなんていう言い方もあるけど。

私は極力それを邪魔しないことにしている。
正直、時として彼のイラつく声や物を荒っぽく扱う姿なんかに
「も〜〜〜〜〜〜!いい加減にしろし!!!」って言いたくなることもある。

でもよっぽど何か壊しそうとかでなければグッとこらえる。

上の子たちのときは
「いい加減にしなさい」とか「自分がやったからでしょ〜!」とか言ってた、、、( ; ; )

たぶん私は自分がネガティヴなときこういう声かけを自分にしてるんだろうな。

嬉しいのも悲しいのも同じようにめいいっぱい感じる許可を自分に与えられるようになりたいな。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。