ナオアキさん
50歳のお誕生日おめでとう。
出会ったときは24歳、50歳のあなたなど微塵も想像できませんでした。
思えばひと目見たそのときから私はあなたに恋をしたのでしょう。
魂はあなたと出会う約束を果たして喜んでいたことでしょう。
でも当時の私は「当時お付き合いしていた人とうまくいってなくて、でもその人のことを大好きで傷ついてる自分」でいたがったものです。
そんな私にあなたは積極的にアプローチしてくれ、私は「私を大切にしてくれる」「私を必要としてくれる」あなたに惹かれていきました。
下ばかり向いて歩いてる私に「上を向いてごらん」と教えてくれました。
いろんなところに連れてってくれて私を喜ばせてくれました。
当時20歳の私からは4つ上のあなたは、あまりにも大人でした。
あなたのお友だちに紹介されるとき「若い!」って言われるのが嬉しかったのを覚えています。
あなたに出会った頃の私の歳に、もうすぐ長女がなるなんて。
出会ってから26年、お互い歳をとったね。そんな言葉を言う歳になったなんて。
思えば本当にいろいろあったけど、
トータルで見ればあなたとのここまでの旅路はいつでも幸せに満ちていました。
全然幸せだなんて思えなくて人を羨んでばかりいた頃も、そんなふうに感じられることが生きてるってことだよね。
私という人間は人生にドラマを求めてるから、いろいろあって感じた感情のすべてがドラマチックで。
今の自分から見るとそんな自分が可愛くもあり、イタくもあり(笑)面白くもあり。
私は長いこと悲劇のヒロインでいたけれど、ただの悲劇のヒロインで終わらず、人生の限りなく広がる彩りを知れたことは、あなたなしではありえませんでした。
正直言って、ウザイ日もあれば心底ムカつくときもあるけど、それはたぶんお互い様だし、溜めて爆発じゃなく、その都度伝えられるようにもなってるよね。
お互い晴れの日もあれば曇りの日もあるけど、一緒に生きられて嬉しいです。
癒されてない部分もありながら、金丸家の長男として、農園の園主として、私の夫として、子どもたちの父親として、
頼もしい存在でいてくれることに感謝しています。
願わくば、もっと自分の素晴らしさを認めて、信じて、人生を謳歌してもらいたいけど、それはあなたに対してそう感じる私の問題ですか?笑
ともあれ、人生の折り返し地点である今日、たくさんの50代の先輩方から
「ようこそ50代へ!」とか、
「人生50代から!」とか
「これからが楽しいよ!」なんていうメッセージがたくさん届いてることは、私にとってもこれからが楽しみになるようなパワフルな言葉でした。
年々体の衰えは感じるけど、「やーだやーだ」と言いながらあなたとする畑仕事が年を追うごとに愛おしくなってるのも確かなところ。
畑の匂いや見える景色、そこにあなたがいることにいつも幸せを感じています。
まだこの先数年は元気で畑できたらいいな。
並行して、それ以外の収入も頑張っていこう。
ナオアキさんと、4人の子どもたちとのこの人生を本当に愛しています。
あなたはときどき、とっても威圧的だし、言ったことやらないし、子どもで甘ったれで、すぐふて寝してカッコ悪いときもあるけど、、、
あなたはいつでもそこに深い愛があって、だからこそ自分をあとまわしにするけど、
いつでも私や子どもたちの味方で、「いいよ」「大丈夫だよ」って言ってくれて、自分もしんどいのに代わりになってくれて、
そんな不器用なあなたが大好きです。
そんなあなたを一生愛しています。
お願いだから先に死なないでね。
私の死に際に、過去の恨みつらみをちゃんと聞き届けてくれないと、死ぬまで恨むよ笑。
ナオアキさんのこれまでと、これからの人生に心からの祝福を。