子ども4人不登校からの学び

ユキコさんの人生改革第二章。〜苦し過ぎてもう繰り返せない〜その3

【これは、私がある日の昼食の後の洗い物をしながらいつものごとく悶々として、

いつも以上にワナワナして、

終わった途端

「お母さん、もう病む!(இ﹏இ`。)

みんなでご飯食べてお母さんだけが片付けしてるの、おかしくない!?

みんな自由でお母さんだけが自由じゃない!」

と言い残しカバンを引っ掴んで家を飛び出してからの物語。】

以下Facebookに連投したものを残していきます!(家出期間は8/23~25)

前回の記事↓

家出投稿⑧

「何もしない自分は価値がない」

そんな思い込みを持ってる人は私だけではないだろう。

特に私は「家族のために何かしら役に立ってない自分は家族の中に存在する意味がない」という思い込みを長いこと持ち続けてきたから、家事をしないと決めた今、自分の中にやはり大なり小なりいろいろ起こる。

「最初はいいけど、家族もそのうちイライラしだして言い合いとかが起きたりするかも」そんなふうにも思ったりで心から穏やかでいられない。

となると、やっぱり家族と同じ空間にいるのがいたたまれなくなってどこか外に出たりひとりになりたくなるのだ。

私は自由と孤独がセットになってる。

家族と一緒にいても自由でいれる(言うことややることもだけど、特に心が)ようになるのが理想だ。

今朝も何食わぬ顔で洗濯物の世話をしてる夫。「どうせ最初だけだ。これがずっと続くとは思えない。」

そんなふうに思う自分がいて、

でも「本当にそうだろうか?」とも思う自分もいる。

夫のそばに行き

「あなたは本当に私の味方なの?」と聞いてみる。

夫は「味方だよ」と笑ってる。

だってさ、、だってさぁ、、、

涙が溢れてくる。

私が家族のためにできることって家事くらいしかないからさ、、、

それをしないなら私のいる意味がなくなっちゃう。

子どもたちにも「お母さんなんでいるの?」って思われちゃう、、、。

そんなことないって頭ではわかるし、

「いるだけでいいんだよ」なんてことは私がよく人に言ってることだ。

でも私に限ってはそれは採用されない強い呪いがかかってるんだ。

「いらないって言われるかどうか、何もしないでいてみればいいじゃん🙂」

夫の言葉に

「確かにそうだ、言われたらそのとき考えよう。」

問題は起きてから悩めばいい。

不登校のお悩みにいつもそう答えてるクセにね💦

家出投稿⑨

家出からちょうど3週間。

家事問題どうなったか。

実際のところ、最近は家事をしたりしなかったりして過ごしている。

つまり家出前とさほど変わらない現実。

むしろ、文句言わずにサッサとやってることが多いかも。

最初は家事は絶対やるまいとカフェに逃げたり家の敷地内の事務所(学園として使ってる場所)に逃げたりと、家や家族から逃げていた。

今度こそ絶対に私がどんなに家事が嫌なのかわかってもらおう。

日々私がやってることの多さやありがたさに気づいてもらいたい。

そんな思いもあったけど、

その反面やっぱり何もしない自分には価値がないという囚われと向き合うのは本当に苦しかった。

病んだ。

家事をさせても病む。

家事をさせなくても病む。

なんてめんどくさいヤツなんだ。

じゃあ何かやればいいじゃん。

せっかく家事から解放されてるんだから思いっきり自分の好きなことして楽しく過ごせばいいじゃん。

そんなふうにも思うけど、そこまでやりたいことがないのだ。

そう、私は本当にやりたいこともなくて、嫌だ嫌だと言いながら家事をすることで時間を埋めていたのだ。

そんな自分が自由な時間を与えられたら何をするのか、そこに向き合うことが今回の一番の難関だった。

かといって、やりたいことなんてそうそう見つかりはしない。

(ちょっとした趣味みたいなことはないこともないけれど)

『やりたいこと見つけるためには、まずやりたくないことをやめることだ』

なんて言葉を時折見聞きすることがあるけれど、

とりあえず家事はしない宣言はしてあるわけだから、

そこはもう家族にどう思われようが嫌われる勇気ってことで、自分が覚悟するしかない。

いつもいろんなドラマや映画をたくさん観てる夫を真似てもうここしばらく見てなかった映画やドラマを立て続けに観てみた。

楽しかった。

次女が好きなアニメ映画『聲の形』

嵐のニノの『プラチナデータ』

阿部寛さんの『とんび』

岡田くんの『ザ・ファブル』2本

SPの映画2本観たらドラマも観たくなってTSUTAYAに借りに行ってみたり。

それから買ったまま気になってた本を読み出してみたり、

そんで家が苦しくなったらちょっと外に出たり、

居間でお昼寝する日があったり、

ジミンちゃんを永遠に観てたり、

散らかってるところを片付けたくなったら片付けたり

私は私が思うように過ごすことを許した。

いちいちいろいろ考えないで家にいたかったらいる。

離れたかったら離れる。

そして家事も手を出したかったら手を出す。

頼みたかったら頼む。

いちいち家族の気持ちを勘ぐってみたり、ほんとは気になってることを我慢したりするのをやめた。

とても些細ですごく当たり前のことなのかもしれないけど、私は「私の思うままに過ごす」ということをようやく理解しはじめた。

家出投稿⑩

もう家事から解放されたい。

食事部門から引退したい。

そんな私がどんなふうに家事から解放されてくのか、マネしたいと期待してた人もいるかもしれない。

そして、「なーんだ、やっぱり家事やるんじゃん。まったくやらないなんて無理なんじゃん。」て、絶望した人もいるかも。

でも私は今回

「2度と家事はやらない」と心から誓ったのだ。

そして普段何も考えなくても勝手に体が動いてることをちゃんと認識して、それをやらない選択をした。

ここが大きな分かれ道だと思う。

2度とやらないと決めて実行したことで、「少しはやりたい、やってもいい」気持ちを発見した。

私が何もしなかったら「お母さんなんでいるの?」と子どもたちから言われることを怖れた私に夫が言ってくれた

「いらないって言われるかどうか何もしないでいてみればいいじゃん」という言葉に後押しされ、私が何もしないことによって起こることは恐ろしいことじゃないということも信じた。

そして少しずつ自分がやりたいときだけ家事をやりながらも、なんとなく不満がムクムクと顔を出しはじめたとき、

「面と向かって言えないような文句を心の中で唱えてまで家事をするのはやめよう」と思った。

それをすることは、「家事をしない」と宣言した私を受け入れてくれた家族を信じてないことになるし、

何よりも「2度と家事はやらない」と言っていたはずの自分を裏切ることになる。

それは誰のことも信じてない悲しい事態だ。

そんなふうにしながら、私は少しずつ柔軟に暮らすことを覚えはじめた。

何よりも「自分の声を無視すること」をやめたのだ。

実は今回の家出投稿、学びの師匠である

「はるちゃん」が見たら、呆れるかなって思った。

私の家事問題に関しては個人セッションでも何度も取り扱って向き合ってきたはずなのに、「ゆっこちゃん、まだ家出なんて言ってるの?」と思われるような気がした。

ところがはるちゃんから入ったコメントは

「す、ば、ら、しい〜🥰💖💖」だった。

「え?はるちゃんが素晴らしいって言ってくれてる😭」

そうだった、はるちゃんはいつもみんなを全肯定の眼差しで見てくれてる。

自分を一番厳しい目で見張り、責めてくるのはいつだって自分だ。

ほんとは、自分の声を無視していい人でいることの方が簡単で、

自分に優しくいつも味方でいることはとても大変だ。

私もまだいい人(いい妻、いい嫁含め)の仮面を被ってる部分もたくさんある。

でも、そんな自分もいるし、

ほとほと嫌になったらそのときに仮面を外してもいい。

これまで嫌がる私に家事をさせ続けてきたのは他でもない私自身なのだ。

今回の家事引退宣言で、自分を縛りつけていたものを少し緩められた気がしている。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。