子ども4人不登校からの学び

長女の成人式の前撮りの日のこと〜ちょっ、そんなの聞いてないよ!〜

10月の終わりに長女の成人式の前撮りをした。

金丸家きってのオシャレ番長、もうずいぶん前から着々と準備を進めてきた。

私が呑気すぎて、着物屋さんに問い合わせたり動き出したときには、いろいろ出遅れてる感満載だった(~_~;)

成人式の前に着物屋さんのスタジオで前撮りしてくれるんだけど、家族大好きな長女は家族揃っての写真も撮りたいと言った。

子どもたちが小さいときにはお誕生日のたびにスタジオア◯スで撮っていたし、七五三のような節目には家族でも撮っていた。

そうだね、せっかくの晴れ姿だもの、久しぶりの家族写真もいいね。

そうは思うけど、4人の子どものうち、中の2人にとってはスタジオでの撮影ってちょっとハードル高そう(・・;)

注: 私は、タイプの似てる一番上と末っ子のことを『外2人』、
 そしてその2人とは違ったタイプだけど似たタイプ同士の次女と長男のことを『中2人』
 と表現することがあるw

家族に相談すると、全員からOKが出てひと安心。

さてさて着るものどうしよう!

こんなとき学校行ってれば制服着るのかもしれないけど(そんなことないかな?)
一年中家で過ごしてるわが家の子たち、かしこまった服など持っていない。

ただ、男チームは昨年の長女の誕生日にちょっとよそ行きの格好でレストランで食事したときのものが一部使えそう。

次女さんは一式何か考えないとだな、、。

夫に関しても、もういつにもピシッとした格好したことがない。 
ワイシャツを見るとシミや黄ばんだものばかり(~_~;)

この際だから、スーツも新調しちゃう!?なんてことも考えたけど、
とりあえず今回はワイシャツとネクタイ(振り袖の色に被せて)を揃えた。

そしてそして、私もせっかくの機会だし着せてもらえるしってことで着物を着ることに。

嫁入りのときに持たせてもらった訪問着があるはず、、

屋根裏の収納やら、2階の押入れの高いところやら、探す探す、、、(~_~;)

実家にも聞いたけど、実家にもないし母の記憶も定かではなく。

母が気に入ってよく着ていたという訪問着を着ようと思ったけど、やっぱり保管も悪かったせいかシミやら汚れで、、、。

結局、着物屋さんで借りることに。

↑これも確認を先伸ばしてたからギリギリで借りることに決まる^^;

そしてほんとは着物屋さんで髪のセットもしてくれるんだけど、長女は自分の気に入った髪型にしてもらわないと困るってことで自分で探した美容室を予約。私も一緒にそこで。

はてさて迎えた当日、、、

というより、いろんな準備や段取りで、やっと前日まできたと思うと疲れ果ててた感もあり
翌日が思いやられるw

当日は8:20に美容室入り。
アルプス通りの渋滞を見越して7:30出発。(わが家にとってはめちゃめちゃ早い)

長女はそれまでにメイク仕上げるために4:00起き。次女の髪も結んであげてた。

前日に買い込んでおいた惣菜パンを食べるように言い残し、後から合流チームのことが心配ながらも夫と次女にお願いして家を出た。

美容室で鏡に映る自分の顔を見てガッカリ。

クマが( ;∀;)

それに、歳とったな〜なんてこと思いつつ、、。

まぁ、今回の主役は娘だしね、、その娘が成人を迎えるんだもの、シワもシミもクマもできますがな。
泣いたり笑ったり金丸家で時を刻んだ証ですわ。

そんなこんなで髪のセットが終わり着物屋さんのスタジオへ。

まずはお母様からと言われ、「ああ、そうなのね、、」と言われるがままにあっという間に着物を着せてもらう。

着物なんていつぶりだろう???
確か長女の生まれてすぐのお宮参りのときの写真には留袖を着て娘を抱いた自分が写っていた。

そう考えると感慨深い。
ちょうど20年ぶりの着物というわけだ。

人生で着物を着た機会は数えるほどだ。
されるがままに着物を着せられ、だんだん体が圧迫されてく感じに、「わ、、、これ気を確かにしてないとパニックなりそうなやつだ( i _ i )」

近年、思いがけず急に狭いところとか、暗いところとかそういうときにパニックを起こしそうになることがある。

滅多にないことではあるけど、そのときはやっぱりとても怖い。

その怖さに飲み込まれないように呼吸をしっかりしながら、大丈夫、、と言い聞かせる。

娘は大丈夫だろうか、、素人ながらも振袖の方が私よりもっと締め付ける箇所が多いような気がする。

私と似たところがある娘が多少心配ではあったけど、「じゃあお母様はあちらの受付の方でお待ちください」と言われ、ここでも「え?ああ、そうなのね、、ここにいちゃダメなのかな??
他にも着付けてもらう人が来るのかな?」と思いつつ邪魔になってもいけないし、
娘にペットボトルのお茶だけ渡し言われるままに。

少しすると着付けの人が「娘さんがちょっと具合が悪そうでお母様を呼んでます」と。

私はさほどビックリもせず「そうですか、ありがとうございます」と着付けの部屋に向かった。

娘は椅子に座り少し不安げな顔をしていた。

私はすぐに娘の手をとった。
冷え切っている。
手をさすりながら娘の言葉を聞いた。

案の定締め付けが強く気分が悪くなったようだが、私の顔を見て安心したのか「大丈夫」とのことで再開。
着付けの人も気遣って工夫してくれたようだ。

更に時間が経過し
先に着付けが終わった私と、後から到着した家族がスタジオに通される。

並べられた椅子に座り、もうすぐ着付けの終わる長女を待つ。

するといきなりマイクで喋り出すスタジオのスタッフ。

狭いスタジオなのにマイク?w

「スタジオ内ではスマホやビデオカメラでの撮影はご遠慮ください」などと、注意事項を伝えられて。

気がつくと長女がまだ入ってきてないのにドアが閉められてるし、
部屋は照明が落とされて、なんか厳かなBGMがかかってる。

またスタッフさんがマイクで『本日は、〇〇さんの成人のお祝い、まことにおめでとうございます。
お父様、お母様、20年間の子育てお疲れさまでございました』

とか言い出して、

『え、待って待ってそういう感じ!?セレモニー的な!?(*゚▽゚*)』

そこでドアが開けられ長女の入場。

あかんて( ;∀;)

思わず涙が溢れる。

今から写真撮るのに泣かせる!?( ;∀;)

私が着た振り袖を着た長女と、

正装した夫に子どもたち。

見事にやられてしまった。

最近のスタジオってこんななの?

まあ、その演出のおかげで気持ちも盛り上がって、予定以上の写真を購入しそうになるっていうね、

まんまとスタジオ側の思う壺な私だけども、

でも実際、ほんとに良い時間を過ごさせてもらった。

自慢の4人の子どもたちと、

ここまでいろいろありながらも一緒にやってきた夫と、

あたたかい雰囲気の中で撮影をしてもらって込み上げるものがあった。

あーー私、自分へのダメ出しも多いけど、頑張ってきたなーって(ToT)

やっぱりいろんな場面や感情を思い出して感無量。

もう、ほんとにこんないい子たちが私の子どもだなんて。

ありがとうありがとう。



ちなみに撮影後、私はスタジオで着物を脱いで帰ってきたけど
娘はまず家に戻り、おじいちゃんおばあちゃんに見てもらって一緒に写真を撮って。

スタジオで既に約3時間かかってからだったから、スケジュール的に無理があるかと心配したけど、
娘はその後も1時間強かかる私の実家に見せに行くまで苦しい振袖姿のままよく頑張った。

私はその日が無事に終わった安堵感やら疲労感やら、
また、当時振袖を買ってくれた祖母のことを思い出したり、なんだかいろいろ昂ってアドレナリン出たままな感じで帰宅の途についた。

何より私の実家にも見せに行くことができたことは本当に嬉しく
感謝でいっぱいの秋の日だった。

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勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。