子ども4人不登校からの学び

長女の初めての組み立て体操で起きた悲劇。

近年諸々の事情からやらない学校が増えているらしいが、運動会の高学年の種目に『組み立て体操』がある。

 

子どもたちが通う小学校では組み立て体操は5・6年生の種目であり、長女が5年生で初めて取り組んだ組み立て体操は今でも大きな感動として心に刻まれている。

 

確か『平和への祈り』というようなテーマで途中、劇仕立てになっていたこともあり、まわりの人にバレないよう号泣していた。

 

子どもを持っている親ならわかるかもしれないが、運動会のビデオ撮影、特に『表現』の場合は我が子を撮り続けるのは至難の技だ。

 

入れ替わり立ち替わり組む人が変わったり隊形移動で目の前にいたと思ったら遥か遠くに行ってしまったり、、、。

 

また、皆同じ体育着ということも困難を極めるポイントで我が子を探すのは容易ではない。

 

靴下や靴を派手にして見つけやすくすることもあるが、組み立て体操は長ズボンに裸足で行われる。

 

事前に渡された隊形移動の際の我が子の場所が記された紙を予習してはいても、実際始まってしまうと思ったように上手くは撮影することができないのだが、それでもできる限り我が子を追い続けた。

 

運動会前に上手くいかない技を友達と練習しあっていた姿も見ていたので、頑張る娘の姿に胸がいっぱいだった。

 

いくつもの技が繰り返されクライマックスは7段ピラミッド。

バラバラと散っていく子どもたちの中に娘を探した。

 

土台となる子どもたちがどんどん体を組んでいき、2段、3段と登って行く子たち。

 

ふと目にとまった、頂上に向かい慎重に登って行く1人の女の子の後ろ姿。

 

 

 

 

『!?』

 

 

 

 

目を疑った。

 

 

 

 

『聞いてない!   やだ、あの子ったら!サプライズなの!?』

 

 

 

 

小柄な娘がてっぺんの大役を仰せつかったのだろうか!?

 

 

 

この感動の瞬間を撮り逃すわけにはいかない。

 

涙を拭きながらズームにした画面をのぞいてビックリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、、、、、娘じゃない( ̄▽ ̄;)』

 

 

 

 

 

 

慌てて探した娘の姿をピラミッドとは遠く離れ裾野を表現しているたくさんの子たちの中に発見。

 

 

そうだよね。

 

5年生だもん。

 

6年生を差し置いてクライマックスの頂上やらないよね、、、。

 

 

よく考えればわかるのに、自分の中で一度盛り上がってしまうと周りが見えなくなるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

Share

勇気づけアドバイザー金丸由貴子

勇気づけアドバイザー

金丸 由貴子

47歳。果樹農家の嫁。元介護職。 4人の子どもたちが次々に学校に行かなくなり人生を問いただされた39歳から8年経過。 夫とともに自己探求しながら、毎日みんなで笑顔で過ごせるのが何より大事ということに行き着く。 2023現在、長女21歳、次女19歳、長男15歳、次男13歳。